コメント

  1. 匿名 より:

    “長く病を患っていた妻が他界しました。私たち夫婦には子供はいませんし、親族もほとんどがすでに亡くなっています。私は高齢者施設に入所することにしましたので、妻の遺品とこれまでの家財道具を整理することにしました。しかし、私の体力では大きな家具は運べませんので、遺品整理士さんに処分をお願いしました。
    施設に入所するため必要なものは、わずかですが取り分けましたので作業に立ち会うこともせず、『あとはすべて処分してください』とお願いしました。わたしは行くあてもありませんでしたが、長らく暮らした町をひとりぶらぶらと散歩をして時間をつぶし、その数時間で綺麗に片づけてもらいました。何もなくなった部屋はまさに空虚で、居たたまれない気持ちにもなりましたが、これで新しい暮らしを送ることができると一安心もしました。
    作業後、遺品整理士さんに支払いをしようとした時、なんと妻のへそくりが見つかったことを申し出てくれました。妻が他界してから手を付けていなかったぬか付けの樽の中に数万円あったそうです。言わなければわからないことなのに、申し出てくれた遺品整理士さんの誠意が嬉しかったです。さらに、妻の指輪やネックレスも幾つか見つかったと。わたしには宝飾品の価値などわかりませんが、買い取ってくれるところがあるそうです。後日、遺品整理士さんが宝飾品の売上金を届けてくれました。こんな気配りをしてくださる方もいるのだと、大変ありがたい限りです。”(70代・男性)
    出典元:特定非営利活動法人テンダーケアホームページ(http://www.tender-care.org/ihinseiri/)

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