「子供と一緒に育ったぬいぐるみ」「プレゼントでもらったぬいぐるみ」の処分方法に困った経験はありませんか?遺品整理先でも大量のぬいぐるみが残されていることがあります。
実は、ぬいぐるみを捨てるには状態に合わせた処分方法があります。
手入れされていないぬいぐるみにはダニとホコリの温床になってしまい、アレルギー症状を引き起こす危険もあります。
この記事では、ぬいぐるみを気持ちよく捨てる方法を4つご紹介します。
記事を読み終えるとぬいぐるみを処分した分、部屋にスペースがあき、インテリアをより自由に楽しめるようにもなります。
目次
1.ぬいぐるみを寄付する

不用になったぬいぐるみを処分するのは忍びない方には寄贈する方法があります。
寄付先では再び子供たちにぬいぐるみを大切にしてもらえるので、罪悪感なく手放すことができます。主な寄付先はフィリピンやタイなど発展途上国で、日本で集めてまとめて寄贈してくれる団体を利用すると手続きも簡単です。
極端に汚れていたり、破損していないことが寄付できるぬいぐるみの条件です。
UFOキャッチャーでとったぬいぐるみや旅先で買ったお土産など使っていないぬいぐるみを処分したいからにおすすめです。
支援団体に寄付する手順

お住まいの広報誌や公民館でも民間の寄付団体を紹介してくれますし、インターネットでぬいぐるみの寄付を受け入れている支援団体をさがす方法もあります。
実績もある寄付団体エコトレーディングの手順を紹介します。
事前の予約は不要なので、サイトに記載されている指定住所へ寄贈したいぬいぐるみを送るだけです。梱包方法にも指定はありませんが、型崩れや破損を防ぐためにぬいぐるみを袋に入れた後でダンボールに詰めるとよいです。
送料は送り主の負担となり、縦・横・高さの合計が120cmのダンボールで送料は1000円程度です。
ぬいぐるみを綺麗に送るために
寄贈先でより大切にされるために、送る前にはできるだけほこりを払い、目立つ汚れを拭き取ります。また、輸送中の事故防止のため乾電池が入っているぬいぐるみは電池を外します。
保育園・病院では受け入れていない

保育園や幼稚園、病院ではぬいぐるみやおもちゃの寄付を受け付けていないところが多いです。個人が教育機関に寄付すると園児たちの公平性に欠けるケースもありますし、安全面でも保証がないからです。
万が一、ぬいぐるみの中に針が入っていた時には責任は「送った人」か「受け入れた人」どちらが責任を追及されるのかなど問題に発展しかねません。ぬいぐるみにはダニやノミがつきやすいので衛生面でもリスクがあります。
また、市や区など自治体が運営しているケースが多いので、先生個人での勝手な判断が出来ないので断られることが多いです。
置いていくのは不法投棄の可能性も…
幼稚園や病院に勝手にぬいぐるみを送ったり、幼稚園や保育園の前に「使ってください」という手紙と共に置くのは、幼稚園や病院に迷惑ですし、不法投棄という犯罪行為でもあります。
人に譲るときは断りやすい状況を作る

ぬいぐるみを人に譲る方法もありますが、譲る人と自分との関係性によってはおすすめできません。
例えば、自分の孫や付き合いが長い友人など親しい間柄で、相手が断りやすい関係ならばぬいぐるみを譲る提案をしても良いでしょう。しかし、後輩やママ友、お嫁さんの立場では今後の関係性を考えて、断れない可能性が高いので聞かない方が良いでしょう。
押し付ける形でぬいぐるみを譲ってしまうと今度は相手がぬいぐるみの処分に困ってしまいます。
親しい関係であっても譲るぬいぐるみは新品や綺麗なものに限ります。
「まだつかえる」という感覚は人それぞれで、世代間や好みによっても異なります。
自分がもらって嬉しいと思えるぬいぐるみであれば人に譲る選択肢もあります。
2.ぬいぐるみを売る

ぬいぐるみを売る方法もあります。
ネットオークションやフリマアプリ、リサイクルショップが主な売却方法で、保存状態とブランド名が価格を大きく左右します。
どの方法でも売る前には洗濯やブラッシングする方が高く売れる可能性が高まりますが、ぬいぐるみは繊細なので自己流で洗濯すると型崩れを起こし、売れなくなってしまうこともあります。
洗濯タグを確認し、洗濯方法が明確でない場合は水につけることは控えた方が賢明です。
高く売れるぬいぐるみ

ブランドのぬいぐるみ
ぬいぐるみの中でもエルメス、ルイヴィトン、グッチ、レクサスなど高級ブランドから出されているぬいぐるみは高価買取される可能性が高いです。限定品や非売品のことが多いので、取得している人も限られており、希少価値が高いです。
また、テディベアの発祥の地であるドイツのブランドシュタイフ・ハーマンのぬいぐるみも需要があります。ブランドのタグを確認しましょう。
キャラクターのぬいぐるみ
モンチッチやディズニー、サンリオのぬいぐるみも根強いファンが多いので、多少古くても売れる可能性があります。
リサイクルショップで売る
リサイクルショップではブランド品以外のぬいぐるみでも45リットルの袋一杯に詰めて100円くらいで買い取られます。UFOキャッチャーでとったぬいぐるみでも買い取ってくれますが、美品であることは必須条件です。
ブランド品や限定品は分けて査定してもらう方が高く買い取られます。
ネットオークション・フリマアプリで売る

利用者が多いヤフーオークションやメルカリで出品すると比較的早く売れます。
価格は過去に売れた同じ商品を参考に決め、早く売りたい時は相場価格より300円~500円程度安くします。
売却時には手数料として販売価格の約10%(1000円なら100円)を運営事務局支払わなければなりませんので、考慮して価格設定をします。また、ぬいぐるみの送料は700円~1000円程度かかりますので、送料込みで出品する場合には価格設定に気を付けましょう。
売れるためには画像はあらゆる角度から10枚の写真を撮ります。
(正面・後ろ・タグ・毛並みのアップ・目や花などパーツ・裏・縫い目)
ぬいぐるみの汚れやタグはアップで撮影するとトラブルを防げます。
売れたぬいぐるみは型崩れしないよう段ボールに詰めて発送します。
フリーマーケットで売る
ぬいぐるみをフリーマーケットで売る方法もあります。
値段は1体につき100円程度ですが、次に使ってくれる方の顔が見えるので罪悪感が薄くなります。ぬいぐるみ以外にも服や食器を一緒に売りたい時にはおすすめの方法です。
2020年9月現在、コロナの影響でフリーマーケットの開催する団体が減っているので、出典の機会は少ないのが現状です。
3.ぬいぐるみを燃えるゴミで処分

ぬいぐるみは綿と布、目の部分はプラスチックからできているので、多くの自治体では燃えるゴミに指定されています。
燃えるゴミの袋に入れて指定収集日に出すだけですし、1週間に1回程度は燃えるゴミの日があるので最も早く、安く処分できる方法です。燃えるゴミで処分することに抵抗がある方は、以下の点に気を付けるとすっきりと処分できます。
注意点
ぬいぐるみをゴミで捨てることが気になる方は白い布や紙で包んでからゴミ袋に入れたり、塩を一緒に入れます。白い紙・塩どちらも浄化作用があり、リセット効果があると言われているので、ぬいぐるみに込められた念を取り除くことができます。
ゴミ袋に一度にぎゅうぎゅうに詰めることや生ゴミと同じ袋に入れることは好ましくありません。
大きなぬいぐるみは粗大ゴミで処分

多くの自治体では45リットルの指定ゴミ袋に入らない大きなぬいぐるみは粗大ゴミに分類されます。
例えば、コストコで販売される特大の熊のぬいぐるみは体長が250cmあり、指定ゴミ袋に入らないので粗大ゴミになります。
粗大ゴミの出し方は住んでいる自治体によって違うので、自治体ホームページや電話で確認します。一般的には自治体に収集予約、粗大ごみ処理券の購入、指定収集日に処理券を貼って出すという流れです。
解体すれば燃えるゴミ
ぬいぐるみは解体して指定袋に入れば、燃えるゴミとして出せます。
はさみを入れることに抵抗があるかもしれませんが、生き物の形でなくすることによって、魂が離れ、生き物からモノに戻るとも言われています。
4.遺品整理業者に依頼する

引っ越しなどでぬいぐるみと一緒に棚なども処分したい方は不用品回収業者や遺品整理業者に依頼する方法もあります。
遺品整理業者の場合は引き取った後に、供養してから廃棄処分してくれるところもあるので、年季の入ったぬいぐるみを処分したい方にはおすすめです。希望すれば、供養証明書の発行サービスをしている業者もあります。
遺品整理業者に依頼した時の費用は出張費用と作業料金、処分費用と合わせて3000円くらいです。
ぬいぐるみの供養と意味

ぬいぐるみの供養は必要ありませんが、別れの儀式として行うと気持ちに区切りがついて捨てやすくなります。
ぬいぐるみの供養を行っているのは葬儀社や寺院で1体につき3000円くらいが相場料金です。
定期的に無料供養を行っている葬儀社もあり、預けると供養先で捨ててもらえるので思い入れの強いぬいぐるみを処分する時には葬儀社や寺院を利用するとよいでしょう。
供養は自分でもできる
ぬいぐるみの供養は自分でも簡単にできます。
供養とは「モノに宿っている魂を抜くこと」という意味で供養方法に決まりはないので、自分でも簡単にできます。
ぬいぐるみ供養の具体的な方法を3つご紹介します。
1.ぬいぐるみに対する感謝の気持ちや思い出を紙に書き出して、自分の気持ちを整理し、ぬいぐるみにお礼とお別れを伝えます。
2.ぬいぐるみをもらったり、買ったりして自分のもとに来た日を思い出すことも供養方法の一種です。
3.ぬいぐるみに塩を振って手を合わせたり、心の中で「ありがとう」と伝えるだけでも供養です。
供養が済んだぬいぐるみからは魂が抜けてただのモノになるので処分しやすくなります。
なぜぬいぐるみは捨てにくいのか

ぬいぐるみが捨てにくい理由は2つ考えられます。
1つ目は「目・鼻・口のついているものには魂が宿る」と言い伝えがあること、2つ目は「今まで大切にしてきた思い出」があるからです。
これらが発展して『ぬいぐるみを処分したら呪われた』などの怖い話が言い伝えられていたり、かわいがってきたぬいぐるみを自分の都合で捨ててしまうことへの罪悪感がうまれたりします。
供養することで上記の気持ちを軽くすることができます。
ぬいぐるみの処分を先延ばしにしない
ぬいぐるみの処分は先延ばしにするのは衛生面からもおすすめできません。
ぬいぐるみは埃が溜まりやすく、ダニの住処として最適です。定期的に洗濯や天日干しをしていないと、ハウスダストを発生させハウスダストアレルギーを引き起こしたり、喘息を悪化させる危険もあります。
また、風水の視点から見ても古くなって使われていないぬいぐるみを放置するのは運気が下がると言われています。ぬいぐるみはよい運気も悪い運気も吸収するもので使われなくなったぬいぐるみには悪い運気が溜まりやすいと言われています。
先延ばしにしていても、また数か月後、ぬいぐるみの処分方法について悩む時がくるのでこれを機にぬいぐるみを処分しましょう。
自分に合った方法でぬいぐるみを処分する

ぬいぐるみの処分方法を4つご紹介しました。
どんな方法でも最後に「今までありがとう」と感謝の気持ちをこめてお別れをしてあげることが大切です。
ぬいぐるみがなくなっても、一緒に過ごした思い出が消えることはありません。
最も自分に合った方法でぬいぐるみを処分できるといいですね。
ReLIFEではぬいぐるみの供養ができる遺品整理業者もご紹介しています。
右下のチャットやお問い合わせフォームに「ぬいぐるみを処分したい」とご記入ください。


コメント